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※現代?設定です。 ※後半トンデモ設定です。 そのゆっくり達の群は山の中ほどにあった。 昔は山のふもとの森の中に住んでいたそうだが、 今ではそんな森も無く、群から少し離れた所には道路が出来ている。 とは言え、ゆっくりは生と死のサイクルが非常に短く そんな昔を覚えているゆっくりは群の中には居なかった。 道路の脇には、四角く黄色い色をした「動物飛び出し注意」の看板に、 ねこみみのようなりぼんを付けた饅頭のシルエットが描かれている。 車通りの多い道では無いが、平らなアスファルトの上がゆっくり出来そうだと 道路に出てきたゆっくりが間近を通った車を見て、あまりのゆっくりしてなさに ショック死した例もある。 虐待しようにも愛でようにも、わざわざこんな交通の便が悪い所に来ることも無く、 好奇心から麓の町まで降りてしまうゆっくり以外は、人間との接点は無いに等しい。 それでも、親から子への教育や、奇跡的に町から生還したゆっくりの話などで 山の下には人間が住んでいる、と言うことはゆっくり達の共通の認識であった。 「ゆゆゆうぅっ、どべでぇぇぇぇぇ!」 「ゆっくりまってね! ゆっくりとまってねぇぇ!」 「ぺにぺにぃぃ!」 まりさは騒がしく喚き散らしながら、木々の間を縫い坂道を転がり落ちていた。 道路の端、ガードレールの側でぴょんぴょんと飛び跳ねながら叫ぶ れいむとみょんの声がどんどん遠ざかって行く。 だが、耳の側でゴウゴウと唸る風の音がその声を掻き消し、 激しく回転する視界は心配する仲間の姿を捉える事が出来ない。 このゆっくり達、まりさとれいむとみょんの3匹は仲の良い友達であった。 子ゆっくりの頃から共に遊んで育ってきた。今日も一緒に群を飛び出し、 先ほどまで道路の上で、土の地面とは違う感触にはしゃぎ回っていたのだ。 ここ数日は道路を走るゆっくりしてない箱が現れていない為、3匹ともここぞとばかりに 道路の上を転がりまわった。だが好奇心の強いまりさは道路の端まで行くと、 無謀にもガードレールに飛び乗り、遠くの景色を眺めようとした結果 バランスを崩して道路の脇の坂道を転がる羽目になった。 「ゆ ゆ ゆ ゆ ゆ ゆ、だずげでぇぇぇぇ!」 どれだけ転がっただろうか、もうれいむとみょんの声など全く聞こえず、 風の唸り声と地面の上げるガサガサバキバキと言う悲鳴がまりさの恐怖を煽り続ける。 まりさの中で美味しかったお花、れいむやみょんの笑顔など、楽しかった思い出の映像が駆け巡る。 走馬灯のように通り過ぎる幸せな思い出は、少しでも恐怖を抑えようとする餡子の防衛機能で まりさの中身はどんどんと甘みを増していく。 「ゆゆっ、ゆ、もっも゛っどっ、ゆっぐっ」 定番の断末魔、もっとゆっくりしたかったを発しようと本能が口を動かすが、 あまりにも高速な回転に、何度も地面とキスをするまりさは最期のセリフすら言えないまま、 丸々とした体は強烈な浮遊感を感じた。 「ゆ゛っぐりっ! …ゆ?」 回転の勢いは止まっていないので視界が安定しないが、それでも宙に浮いているのはわかる。 1段下の道路まで到達したまりさは、道路の淵のわずかな段差に乗り上げ弧を描くように飛び出すと 道路を横断しきる前に一度着地し、ぼいんと大きくバウンドする。 「わあ゛、おぞらをとんでゆ゛っ!? ゆゆゆーっっ!!」 繰り返される熱烈なキスから開放された口はここぞとばかりに本能からのセリフを放とうとし、 言い切る前に道路の向こう側に落ちると、また坂道を転がり出した。 気の遠くなるような回転、実際に気を失った饅頭が山のすそまで転がり落ちてくると、 広々とした芝生が勢いを受け止め、まりさは逆さまになって止まる。 帽子は転がっているうちにすっぽ抜けたようで、長い髪がぱさりと地面に横たわった。 「ゆゆゆゆゆ……」 まりさは目をうずまき状にしてぐるぐると回しながらうめき声を上げるが、 運良く木や石への衝突を免れたらしく、小さな傷こそあれ餡子が多く漏れるような外傷が無い。 それでも、一生分の回転を使い切っても足りぬような体験は、 まりさの意識を遥か彼方まで遠のかせていた。 しばらくすると、山のすそから二つの球体が揃って転がってくる。 片方は反面が黒でもう半分が銀色の球体、もう片方は赤と黒の球体である。 「ぺにににににに…! マラッ!!」 「ゆっ …ゆゆ?」 黒と銀色の球体は喚きながら転がって行くと、まりさの後頭部にぶつかって止まる。 赤と黒の球体はまりさと同様に、既に気絶しているのか言葉を発していない。 ぶつかられたまりさが意識を取り戻し目を開くと、眼前に広がる緑のじゅうたんの下に どこまでも続く空が自分を飲み込みそうで、ふと空に落ちるような錯覚を覚える。 「ゆ、ゆゆゆっ!?」 慌ててもがいた事で自分が逆立ちしている事に気付き、ごろんと転がって足を地面につけた。 きょろきょろと見回すと、遠くには四角い大きな箱が沢山並んでいるのが見える。 「ゆ~?」 森の中では見る事の無い、なじみの無い形に眉をひそめて首をかしげると、 後ろでマラマラと騒ぐ声が聞こえ、振り返ると視界一杯に黒い塊があった。 「ゆ、ゆゆっ!!?」 「マ、マラッ、ぺにぃぃ!?」 度肝を抜かれてまりさが叫ぶと、その声に反応して黒い塊が喚き出す。 良く見れば黒い塊は、慣れ親しんだ自分の帽子であった。 転がっているうちにすっぽ抜けた帽子が、後から転がってきたみょんの顔面に すっぽりはまったらしく、視界を奪われたみょんは声だけ聞こえるまりさを探しているようである。 ここで初めて、帽子をなくしたことに気がついたまりさは 慌ててみょんの顔面から帽子を取り外しひょいと放り投げると、落ちてくる帽子を頭で受け止めた。 「ゆゆっ、ぼうしがなくなったらゆっくりできないよ、ゆっくりひろってくれたんだね!」 「ぺにっ! ちーんぽ!」 意図して拾ったわけではないが、飾りが無くなることの大変さは良くわかる。 みょんは小さく飛び跳ねて返事をすると、一緒に転がってきたれいむを探し、 自分の後ろで目を回している紅白の饅頭に気付く。 「どぴゅっ! ちんぽっ!」 「ゆゆっ! れいむもきてくれたんだね! ゆっくりしてね!」 「ゆ、ゆゆ…… ゆっくりしていってね!」 2匹が近づいて頬に擦り寄ると、れいむもゆっくりと目を覚ました。 後を転がってきたれいむもみょんも、小さな傷があるだけにとどまっている。 3匹とも無事に麓まで転がってこれたのは、奇跡としか言いようがなかった。 あんなに怖い坂道を転がって、もう死んでしまうかと思ったのに、 みょんもれいむも自分を追いかけて来てくれた。2匹の姿に何か、 とてもゆっくりとしたものを感じたまりさは思わず目が潤むのを感じる。 そんなまりさを他所に、目に入った景色にれいむは驚きの声を上げた。 「ゆゆっ、にんげんさんのまちがあるよ!」 「ゆ? にんげんのまち?」 「ぺにぺにすちんぽ?」 親から教えられた、人間と関わるとゆっくり出来ないと言う言葉がよぎるが、 もと来た方向を見てみると、あまりにも巨大な山の姿に、群まで帰れるか不安になる。 帰る途中で夜になれば、れみりゃやふらんに襲われてしまうのではないか。 れいむとみょんの顔を見ると似たような事を考えていたようで、 3匹は「ゆっ」と声を掛け合うと、ぽいんぽいんと町に向かい始めた。 「ゆゆ? にんげんさんがいないよ?」 「ぺにに…」 「ゆ、すごくしずかだけど、なんだかゆっくりできないよ…」 3匹は商店街の道の真ん中をぴょんぴょんと闊歩して行くが、 人が居ない所か生き物の気配すら全くしない様子に困惑する。 家は閉まっては居ない。透明な板の向こうに暗い部屋が見え、 見慣れない物が並んでいるのが見える。 「なんだかおかしいよ? だれかいないの?」 山の中とは余りにも異質な空間に焦りを感じたまりさは ぽいんぽいんと1軒の店の前に跳ねて行くが、人間が使う透明なドアを開けることが出来ず ゆーゆーと顔面を押し付けて、諦めたのかぼてっと座る。 ぼーっとドアの向こう側を見ていると、店の棚に並んだぬいぐるみが こちらを見つめているような気がして、寒気を感じたまりさは慌ててれいむ達を追いかけた。 「ゆゆっ! はっぱさんがあるよ!」 「ゆっ!? まりさおなかすいたよ、はっぱさんたべたいよ!」 前を跳ねるれいむが叫んですぐ側の家に飛び込んで行く。 急いで追いかけると、軒先の台の上に野菜が乗っかっていた。 生まれてからずっと山で花や虫を食べていたゆっくり達も、 親の餡子から受け継いだ記憶でとてもゆっくり出来る食べ物だと覚えている。 一足先に台に飛び乗ったれいむとみょんが手近な野菜をもしゃもしゃと食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ…ゆー?」 「ぺーに、ぺーに………どぴゅ」 「ゆゆっ? どうしたの?」 「このはっぱさんぱさぱさしてて、あんまりおいしくないよ」 「ゆゆっ、ぜんぜんゆっくりしてないはっぱさんだね… ほかにたべものもないし、おいしくないはっぱさんでがまんするよ」 見ればどの野菜も水気が無く、何日も放置したかのように痛んでいる。 生まれて初めての野菜に歓喜したのもつかの間、美味しくない食事に不満を漏らすが 背に腹は代えられぬと、3匹とももくもくと食べて空腹を満たしていく。 まりさ達が野菜を漁っていると、3匹が居る店の斜め向かい、 看板に大きな魚の絵が描いてある店の戸が内側から押し開けられる。 たまたま通りの方を向いてナスをしゃぶっていたみょんが気付いて声を上げた。 「ちゅぶっ、んちゅっ…ち? ちーんぽ!」 「ゆゆっ? どうしたのみょん」 「ちんぽっ! ちんぽっ!」 みょんが台から降りて斜め向かいの店に跳ねていくと、開いた扉から2つの影が現れた。 「ゆ…にんげん、さん?」 「ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね」」「ちーんぽ!」 人気の全く無い町の中で始めて会った生き物に、3匹は元気良く挨拶する。 始めてみる人間に、ゆっくりとは違うがどこかゆっくりした形だとまりさは感じる。 なめらかな流線型で、ゆっくりには無い手と1本の太い尻尾がある。 顔の先端はにゅっと伸びて、饅頭型のゆっくりより食べ物を咥え易そうだ。 その口は管の様なものを咥え、チューブの先は背中に背負っている赤い筒に伸びている。 体の前半分が白く、背中のほうが光沢のある暗い青の見慣れぬ姿をした彼らは しっぽで器用に立ち上がり、透明感のあるゴーグルの奥から覗くつぶらな瞳で 地面にへばりつく3匹のゆっくりを静かに見下ろしていた。 自然と見上げる形になったまりさの目に、彼らが出てきた店の看板が目に入る。 (ゆゆっ、じょうずににんげんのえがかいてあるよ!) それは実際には魚の絵であるが、まりさは人間の姿を知らないので無理も無い話である。 魚の絵に似ては居るが魚とは違う彼ら、イルカ達のうち1匹は一番近くにいたみょんを 胸びれで指差し、もう1匹のイルカに向かってぱくぱくと口を開閉させている。 何かを喋っているように見えるが、ゆっくり達には何も聞こえない。 「ゆゆっ? ゆっくりむししないでね?」 「ゆっくりしていってね? ゆっくりしていってね!?」 「ち───んぽっぽ!!」 自分達の呼びかけを無視されたと感じた3匹は、人間と信じる目の前に生物に ぴょんぴょん飛び跳ねながら呼びかけ続ける。 そんなゆっくり達の様子を黙って見つめる2匹のイルカは、尾びれに履いたズボンに吊り下げてある 長い筒を胸びれで掴むと、おもむろに棒の先をみょんに向けた。 「ぺにっ?」 棒の先端を向けられて何故か顔を赤らめるみょん。 次の瞬間、イルカ達の持つ棒から金色に輝く光線が飛び出し、みょんの体を激しい光が包んだ。 「ぺにににににににににに!!」 ビイィィィィィィィィィ! とやかましい音を立てながら発せられる光はみょんの回りで トゲトゲとした形に拡散し、中心にいるみょんは激しく振動を始める。 振動を受けると興奮を感じるゆっくりだが、みょんの表情は驚きと苦悶に満ちており、 叫び声からも苦痛に悶える様が伝わってくる。 「ゆゆっ!? やめてあげてね、くるしんでるよ!?」 「なにするの!? ゆっくりやめてね!?」 みょんの異常を敏感に察したまりさとれいむが飛び跳ねながら抗議するが、 イルカ達は全く気付く様子が無い。実際光線銃の音がうるさすぎて2匹の声はかき消されている。 その間にもみょんの体は振動と共にぶくぶくと膨らんで行き、 「ぺににににに、どぴゅぅぅっっ!!!」 パ──ン、と弾け飛んでしまった。 あまりの事態にまりさもれいむも驚愕の表情で固まってしまうが、イルカ達が顔を見合わせて ぱくぱくと口を動かした後、その胸びれに持った筒を2匹の方に向けた事ではっと我に返った。 次は自分達が狙われる。ゆっくりできない光でゆっくりできなくさせられてしまう。 「ゆゆ、れいむ、ゆっくりにげるよ!」 「わかったよ、ゆっくりにげるよ!」 2匹ともその場でぴょんぴょんと方向転換し、元来た道、山の方へと跳ねていく。 その姿を見たイルカの一匹は、ぱくぱくと口を動かしながら胸びれをすっと上へ向け、 続けて背中を向けて逃げるれいむを指差す。 ゆっ!ゆっ!と出来る限りの速度で逃げる2匹の後ろからビイィィィィィィィィィ! と 強烈な音が聞こえ、間をおかずれいむの背中に光がぶつかって来る。 「ゆがががががががが!?」 「れ、れいむぅぅ!?」 慌ててまりさが振り向くと、れいむが目を見開いてがくがくと振動している。 瞳からは滝のような涙が流れ、限界まで開かれた口からはぶくぶくと黒い餡子の泡がこぼれ始めた。 「ゆゆっ、ゆっくりしてね! ゆっくりしてね!」 みょんを失ったばかりで、れいむまでが奪われようとしている。 余りにゆっくり出来ない事態にまりさは逃げることも忘れ、その場でぴょんぴょんと跳ねながら喚き散らす。 そのまりさに、近くにいるれいむに当たって拡散した光の一片がぶつかり バチッ、と音を立ててまりさは後ろに吹き飛ばされた。 「ゆべっ!!」 ぽてん、と後頭部から地面に落ちたまりさは、顔の中心、無いはずの鼻の奥がジーンと痛くなり そのまま泣き出しそうになってしまう。が、パ──ン、と言う音と共にれいむの声が 聞こえなくなった事で、みょんが爆発した瞬間がフラッシュバックしてハッと我に帰った。 「ゆゆっ!! れいむ!!?」 慌ててのそっと起き上がると、目の前に焦げたりぼんと飛び散った餡子があった。 「ゆ……ゆ……」 まりさはがくがくと震えながら見覚えのあるりぼんを見つめ、 仲間達をゆっくり出来なくさせた人間達を見る。 彼らはにゅっと飛び出した口をゆがめ、ゴーグルの奥では満足そうに瞳を細めている。 わなわなと震えるまりさの中に怒りが広がり、足の餡子が逃げそうになるのを押しとどめる。 「ゆ、ゆゆ、よ、よぐもふだりをぉぉぉ! わ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!」 相手がゆっくり出来ない光を出してくることも忘れ、大粒の涙を流しながらまりさは突進して行く。 ぽよん、ぽよん、と鬼気迫る顔で1歩1歩近づいて来るまりさを見るとイルカ達は顔を見合わせ、 ビィィ! と光線銃を発射した。 「ゆびぃっ!!?」 まりさが着地した地面のすぐ目の前に一瞬だけ照射された光は、みょんやれいむに当たった時のように トゲトゲと拡散し、まりさは飛び散った光を顔面に受けてしまう。 バチバチとはじけるような感触に続けて、餡子に刺さるような鋭い痛みが顔中を走り抜け目を開けない。 少しすると痛みが引いて行き、恐る恐る目を開くとイルカ達は1歩も動いていなかった。 ニヤニヤと口をゆがめて笑いながらこちらを見ている。 「ゆぐ…! むぅぅ~~っっ!!」 悔しいのに手も足も出ない、全く解消できない苛立ちに、まりさは唇を噛んでぶんぶんと頭を振り 駄々をこねるようにじたばたとする。1匹のイルカはそんなまりさの姿を見ると、胸びれを顔の横に当てて まるで受話器を持って電話しているかのようにぱくぱくと口を動かした。 「むぅぅ~~~…… ゆゆっ?」 程なくして、まりさは自分の居る場所が影に覆われた事に気付き空を見上げると、 商店街の屋根と屋根の間に、なにやら巨大なものが浮かんでいるのが見える。 「ゆ、ゆゆ──っ!?!?」 山育ちのまりさにはその形の形容が出来ない。広げた扇をぶくぶくと太らせたような、 閉じた二枚貝に似ているそれは音も無く商店街の上に浮かんでいた。 民家の屋根の上程度の高さではあるが、空高く浮かぶ貝の外周部にはいくつもの窓があり、 窓からは多くのイルカ達がまりさを見下ろし、胸びれで指差して口をぱくぱくさせている。 「ゆ、ゆゆゆ…」 見たことの無いスケールの存在に驚愕の表情を浮かべるまりさの、貝を見上げる視界に ぬっとイルカの顔が割り込んできた。 「ゆゆぅっ!?」 慌てて視界を戻すと、もう1匹のイルカも尾びれを器用に動かしてヒタヒタと近づいてくる。 目の前まで近づいていたイルカはニヤニヤとした顔をまりさに顔を近づけると、 光を出す筒を見せびらかすようにまりさに突きつけた。 「ゆ、ゆ、ゆ゛あ゛ぁ゛ぁぁーっ!」 もはや闘志も吹き飛ばされ、ゆっくり出来ない筒への恐怖に支配されたまりさは 絶叫を上げながらぽいんぽいんと方向転換し、全力で山に向かって走る。 その後ろをヒタヒタと、付かず離れずの距離で2匹のイルカが追いかけて来た。 「ゆゆぅっ!? ついてこないでね!? あっちいってねぇぇ!?」 限界まで声を張り上げ絶叫するが、イルカ達は顔色変えずに歩く早さを変えない。 それどころか町の上に浮かんでいた巨大な貝までもが、スィー、と音を立てずに近づいてくる。 「ゆぅーっ!? なんでづいでぐるの゛ぉぉぉ!?」 まりさはこぼれる涙を撒き散らしながら、全力で走り続けた。 息を切らせてスピードを落とせば、近くの地面をイルカが光線銃で撃って来る。 「ゆぎゃぁぁぁぁ!? やべでねっ!? やべでね゛ぇぇぇ!!」 町の中で顔面に受けた痛みほどではないが、それでも体の中をビリビリと駆け抜ける苦痛に追い立てられ 休むことも許されないまままりさは山道を上り続けた。 一刻も早く群に逃げ帰りたいが、疲れた体が過酷な山道よりも舗装されたアスファルトを選んでしまう。 車通りのまったく無い車道の上で、饅頭とイルカが1列に並んで進んでいた。 「ゆ゛っ、ゆ゛、ゲッホ、ユゲェェ」 それでも上り坂の連続に息が持たず、ついへたり込み、余りの苦しさに餡子を吐き出してしまう。 立ち止まった事でビリビリさせられると思い、まりさは目をぎゅっとつぶって構えるが 一向にやってこない痛みに「ゆゆ?」と振り向くと、2匹のイルカ達も舌をだらりと垂らして、 ぜえぜえと息を上げていた。相手が疲れていると理解したまりさはぱあっと顔を輝かせると、 「ゼッ、ゼェ、ゆ、ゆっくりあきらめてね! もうついてこないでね!」 とあごをのけぞらせて威張った。もう安心だ。 それを見たイルカの1匹は胸びれを顔の横に当てて口をぱくぱくと動かす。 やはり何も喋っているように聞こえないが、すぐに空飛ぶ貝がスィー、と飛んで来ると イルカ達の真上に止まった。 呆気に取られてまりさが貝を見上げると、貝の底面の一部がスライドしぽっかりと穴が開き、 穴の中から銀色の棒が延びてくる。棒の先端は棒の倍は直径がある球体となっており、 棒の伸長が止まると今度は先端の球体に幾つもの穴が現れ、球体から幾つものトゲが ニョキン、と飛び出した。 「ゆ、ゆゆっ!?」 イガグリのようにトゲが出した球体に嫌な予感がして、再び逃げようとその場で方向転換を始めた所で 球体から伸びるトゲの一つからズビィィ! と発射された光線がまりさの尻を一瞬だけ撫でる。 「ゆぎゃぁぁっ!? ゆっぐり゛や゛べでね゛ぇぇっ!?」 ちょっとの休憩を挟んで、追いかけっこが再開されてしまった。 イルカの代わりに追いかけてくる貝殻はスィー、と音も無く近づくと トゲから出す光線でまりさを追い立て、時にはトゲ自体で背中をつついて来たりもする。 「ゼェッゼェッ、ゼッ、ゆ、ゆっぐりがえっでぎたよ゛っ!」 息を切らしながら走り続けて、道の脇に見慣れた看板が見えてくる。 「動物飛び出し注意」の文字は読めないが、れいむを思わせる絵はゆっくりしていて好きだった。 もう居ないれいむを思い出して涙が溢れてくるが、空飛ぶ貝に追われて今はそれどころではない。 道路の脇道にぴょんぴょんと入り込み、やっと群に到着する。 「ゆゆ~、ゆっくりしているよぉ~」 「たまにはいなかせいかつもいいものだわぁ~」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛ぅぅぅっ!!」 「ゆ、ゆゆーっ?」 群の中で思い思いにゆっくりしていたゆっくり達の中にズザザァ、と勢いよくまりさが飛び込んで来た。 山道を走り続けて体力の限界をとうに突破していたまりさは、顔面から倒れこんで動かない。 それでも、みょんとれいむを殺されて怖い人間に追い掛け回された末に群に帰って来れたことに 強く安心感を覚え、溢れる涙が止まらなかった。 「ゆ゛っゆ゛ぅっ、ゆ゛ぅっゆ゛っ、ゆ゛ぅっ…」 「ゆゆっ? どうしたの? ゆっくりしてね?」 「わからないよー?」 「ま、まりさ、なきたいならありすのむねでないてもいいのよ?」 何事か、と群のゆっくり達がわらわらと集まってくるが、 突然現れてなき続けるまりさに困惑しおろおろとすることしか出来ない。 群のゆっくり達のほとんどが集まったところで、ゆっくり達が影に覆われる。 何事かと皆一様にきょろきょろとすると、1匹のれいむが空に浮かぶ貝殻を発見した。 「ゆ? おそらになにかあるよ?」 「わからないよー!?」 「むきゅ、あんなものみたことないわ…?」 「ゆゆ…?」 仲間達が上げる声にまりさが顔を上げると、空には見覚えのある貝殻がたたずんでいる。 外周部の窓から覗くイルカ達は皆ニヤニヤと笑い、まりさを見据えていた。 「ゆゆぅーっ!? どぼぢでぇぇぇlぇぇ!?」 と叫んだ所でまりさは気付いてしまった。 今までまりさは群に帰ることだけを考えて、逃げ切れば何とかなると思っていた。 でもあいつらがまりさを追いかけていたのは、まりさの群の場所を知る為だったのだ。 必死に逃げたつもりが、まりさはゆっくり出来ない人間を群に連れてきてしまった。 「ゆっくりできるかな?」 「ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 「ゆ…ゆゆゆ…」 群のみんなは何も知らず、空飛ぶ貝殻にゆっくりしてねと呼びかけている。 もう逃げ場が無いことを悟ったまりさは震えが止まらなかった。 貝殻の下部から伸びている球体の無数のトゲがバチバチと発光を始める。 今までまりさを追いかけるときはトゲの内1つだけしか光を発射していなかったが、 今は無数にあるトゲの全てが光を発射しようとしている。 「ゆゆ、とってもきれいだね!」 「ありすはしってるわ、これはとかいはのしょうめいよ」 「わかるよわかるよー!」 見たことの無い光にきゃいきゃいと騒ぐゆっくり達に見せ付けるように、 無数のトゲから発せられる光が群のあちこちに降り注ぎ、ゆっくり出来る場所が次々と炎上していった。 「ゆ…? ゆゆ───っ!?」 「どおぢでぇぇぇぇぇぇぇ!?」 「ゆっくりやめでね! ゆっくり゛じでね!」 「ゆっくりにげるよ! ゆっくりこないでね!」 突然の事態にパニックに陥った群のゆっくりは蜘蛛の子を散らすように逃げようとするが、 トゲから発せられる光が逃げ惑うゆっくり達をなぶる様に追いかけ、どんどんと捕らえられてしまう。 「ゆ゛べべべべべべべべべ…! ゆぼぁ!!」 「わ゛に゛ゃに゛ゃに゛ゃに゛ゃ…! わがに゛ゃーっ!」 「ぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ…! ゆごご!」 「ど、どお゛じで…!?」 目の前で仲間達が爆発して行く中、1匹だけ光を浴びせられず取り残されていたまりさ。 困惑するまりさの前にヒタヒタと1匹のイルカが現れる。 みょんやれいむを殺したやつだと、まりさにはわかった。 イルカはまりさと目が合うと、光線の出る筒をまりさに向けてニヤ、と笑う。 まるで、わざと逃がす必要が無くなったからやっと殺せる、と言っているようだった。 「どぼぢで…どぼぢでごんなごどずるの゛ぉぉぉぉぉぉ!?」 まりさの疑問に、イルカは答えてくれなかった。 おわり。 元ネタは「イルカがせめてきたぞっ」 その他の作品。 ゆっくりいじめ系791 ゆっくりと瓶 (fuku2335.txt) ゆっくりいじめ系813 赤ちゃんのお帽子 (fuku2368.txt) ゆっくりいじめ系822 ドスの中身 (fuku2386.txt) ゆっくりいじめ系851 どちらかのお帽子 (fuku2437.txt) ゆっくりいじめ系873 べたべたのお肌 (fuku2467.txt) ゆっくりいじめ系940 三角の頭巾 (fuku2628.txt) ゆっくりいじめ小ネタ151 みょん語体 (fuku2670.txt) ゆっくりいじめ系1026 ゆっくり宅に挨拶 (fuku2789.txt) ゆっくりいじめ系1027 ゆっくりの救急車 (fuku2790.txt) ゆっくりいじめ系1062 甘い言葉 (fuku2852.txt) ゆっくりいじめ系1189 心地よい箱 (fuku3073.txt) お帽子の人 このSSに感想を付ける
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「ふたば系ゆっくりいじめ 680 われときて/コメントログ」 潰したまんじゅうの中に希少種でもいたのかな? -- 2010-08-12 19 50 26 こういう話すごく好きだ。 -- 2010-08-23 17 10 55 ゆっくり如きに生態系の一端を担うことが出来るとは… 無造作且つ無制限に喰い散らかすのでなければ、人間にとっても有益なナマモノなのかもな -- 2010-09-01 11 21 59 まあゆっくりにわざわざ頼らなくても農薬まいとけばほぼ解決するかもしれんけどね -- 2010-09-05 10 43 24 希少種が関係ないことは確定的に明らか。何故そうまで希少種を良いものにしたがる? -- 2010-09-12 02 18 20 ゆっくりに頼って害虫対策してこなかった結果がこれだよ! -- 2010-10-24 21 55 07 原初のゆっくりっぽいし、言葉が通じないんだな…。通じれば説得という手段もあったんだが…。 しかし迷惑を迷惑と理解せず追っ払われても遊びと勘違いして面白がるだけで野菜泥棒を続けるって…かなりたちわるいな。ゲスとはまた違ったイライラがつのる。 こっちが真剣に追っ払ってるのに、逃げ回ってる時も楽しげにニヤついてるゆっくり共を想像すると、やっぱり殺したくなる。 -- 2011-03-07 12 44 51 ふてぶてしいゆっくりもいいけど、無垢?な原初ゆっくりの虐待もいいね! -- 2011-06-13 05 46 13 ちなみに駆除を訴えた男の名は毛沢うわなにをするやめ(ry -- 2011-11-26 11 54 06
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fuku2050の続きを勝手に書いてみた。 東方キャラが出ますが、性格が改変されてるかもしれませんのでご注意を。 なお、fuku2050の作者様から何かしらの警告などがあった場合削除します。 「まりさぁ……どうじでえ……」 ゆっくりれいむは、雪の降るなか凍死した。 最後まで自分の何が悪かったのか自覚しないまま眠った。 それどころか、すべてはこんなかわいい自分を追い出したまりさが悪いと思い、 そして食べ物を持ってこなかったお兄さんが悪いと思った。 罪を理解しない。罪を罪と思おうとはしない。 それは何物にも勝る、もっとも大きな悪行である。 甘やかされて育ったれいむには、もし生きていたとしても一生わからないことであろうが。 そもそもゆっくりには理解できまいが。 「ゆっくり起きたよ、ゆゆっ!?」 れいむが目を開けると、そこは見たこともない場所だった。 自分が今までいたのは、一面銀世界の、極寒の場所だった。 しかしここは一面に赤い花が広がっており、寒さも感じない。 そして、起きるまでとの状況の変化に気付いた。体が重く、おなかも減っていて力も出なかったのに、 今は体がすいすいと動かすことが出来る。 「ゆっくり~♪ ここはきょうかられいむのゆっくりプレイスにするよ!」 幸せいっぱいに、昨日自分に何が起こったのかも忘れ、れいむは飛び跳ねる。 「あー、またゆっくりかぁ」 「ゆゆっ?」 そこへ肩に大きな鎌を担いだ、胸の大きな女性が近づいてきた。 しかしれいむは 「おねえさんかわいいれいむにたべものをもってきてね!!」 見ず知らずの人物にこれだ。 女性、死神・小野塚小町はゆっくりの言うことにはもはや馴れてるのか、ため息をつく。 「ゆっくりが言うことは全然変わらないねえ……」 「ゆ! ごちゃごちゃいってないでれいむにtブギャ!」 小町は無言でれいむを蹴り、舟に乗せる。 ゆっくりが幻想郷に現れてから、ゆっくりの魂が冥界に来なかった日など一日たりともない。 「ゆっくりは代金も払わないしふてぶてしいのばっかだし、いっそ絶滅してくれないかねえ…」 物騒なこともぶつぶつと言いながらも舟を出す。 れいむは舟を出している間も「たべものをもってきてね!」だの「きこえないの?ばかなの?」だの罵倒していたが、 小町はゆっくりの戯言などもはや馴れてしまっており、右から左へ聞き流している。 「全く四季様はさ、ゆっくりにいらつくのはわかるけどあたいに説教するのはお門違いだと思うんだよね」 「そういえば博麗の巫女がゆっくりを饅頭製造に使い出したそうでさ、ゆっくりの魂が無駄に増えるから困るんだよねえ」 そして仕事の愚痴をゆっくりの声をさえぎるかのごとく、長々と話していた。 ようやく舟が対岸に着いた。 「ほら、ついたぞ。あそこはお前がゆっくり出来るかもしれない場所だよ」 「ゆっ! ゆっくりできるの!?」 れいむはその言葉に反応する。 やはりお姉さんはかわいいれいむをゆっくりさせてくれるんだ。 あのお兄さんとは違う、あんな食べ物もロクに持ってこないグズなお兄さんとは違うんだ。 このお姉さんなられいむをかわいがってくれる!! 未だ状況がわかっていないれいむ。自分が死んだことも忘れているのだ。 「ほら、あのお屋敷の中に入りな。あそこの連中ならゆっくりさせてくれるかもよ」 「ゆ~♪」 れいむは飛び跳ねながら、屋敷に向かっていった。 「ま、あんたがゆっくりできるかどうかは四季さまとあんた次第なんだけどね」 屋敷の門に辿り着き、門をくぐり抜けると、れいむの目の前に大きな扉が立ちはだかる。 きっと奥にゆっくり出来る場所があるんだと期待に胸を膨らませながら、扉の中に入る。 しかし扉の中は何の面白みもない、無機質で広い部屋だった。 正面には5mほど台があり、その上の机には、 立派な装飾の施された帽子を被った緑髪の女性が座っていた。 彼女は四季映姫・ヤマザナドゥ。幻想郷を担当している閻魔である。 「ゆっくりれいむ」 前置きもなく、映姫はれいむの名を呼んだ。 「ゆっ? おねえさんだれ? かわいいれいむにたべものをもってきてね!」 小町のときと同じことを言っていることから、ボキャブラリーの貧困さが伺える。 それを意に介さず、映姫は続ける。 そう、これは死後の裁判。 「ゆっくりれいむ…あなたに判決を下します。 あなたはこれから地獄に落ち、1000回死んで魂をきれいにしたあと、ゆっくりに転生します。」 前置きもなく判決を下す。 れいむは何を言われたのかわからないが、さらに映姫は続ける。 「あなたはお兄さんの愛を理解しなかったばかりか、それをないがしろにし、あまつさえ当然と思い込みました。 それ自体はいいです。しかし追い出されたのち、何も罪のないゆっくりまりさを自覚がなかったからとはいえ騙し、食料を奪いました。 ですが、あなたのもっとも大きな罪はそれらではありません。」 一呼吸置いた後、続ける。 「あなたの罪は、自分が悪いことをしたという自覚を一切持たなかったことです。 まりさによって追い出され、死の危険の淵に立っても、あなたはまりさが悪いと思い、お兄さんが悪いと思った。 それこそがもっとも大きな罪なのです」 「ながいよ!! おねえさんとはゆっくりできないよ、はやくれいむのいえからでていってね!!」 れいむはその話を聞かないばかりか、頬を膨らませ威嚇のポーズで自分の家宣言をする。 映姫はそれを一切意に介さず、槌を叩く。 その瞬間、れいむの足元に穴が出現し、 「ゆうーーーーーーーっ!!」 文字通り、れいむは地獄に落ちていった。 「言ったでしょう、自分の罪を自覚しないことこそが、もっとも大きな罪だと……」 れいむにはその言葉は届かなかった。 地獄。 「ゆぶぅ!!」 れいむは漸く着地するが、ゆっくりする暇もなかった。 「おおう、またゆっくりか」 この地獄の鬼はゆっくりの扱いには長けており、早速仕置きを開始する。 まず声がうるさいので、舌を切り取る。 「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」 声にもならない声を出すれいむ。 「これだけではまだうるさいからのう」 そういった鬼はさらに火箸で口を癒着させる、これでもう声が出ることはあるまい。 今度は血の池地獄をゆっくり用に改造した、ゆっくり餡子地獄にれいむを放り込む。 しかも簡単には死なせないよう、死なない程度スレスレの温度にしている。 鬼は逃げ出さないよう、れいむが出ようとするたびに棒で押し返す。 なぜ、どうして自分はこういう目に遭うのだ。れいむは未だ状況がわからず、混乱していた。 少なくとも今自分がゆっくり出来ていないのは確かだ。 ふと、周りを見回す。 そこにはほかのゆっくりが、自分と同じように餡子地獄にいれられていた。 それだけではない。 口を癒着させられていないゆっくりがいたが、状況はもっとひどかった。 そのゆっくりまりさは、針の山地獄に乗せられたどころか、徐々に重りを加えられていた。 「ゆぎぃいいいいいいいいいいいいいい!! ささるうううーーーーーーーーーーーー!!!」 絶妙な加減さからか、まりさにはまだ針が刺さっていない。 しかし重りのせいで動けず、なくとも見張りの鬼達に戻されてしまう。まりさは何度も逃げようとしたがすぐに捕まっていた。 「どうじで!? なんでばりざがごんなめにいいいいいいいいいい!!!」 まりさの叫びに答えるものはいない。ここは地獄なのだから。 れいむはここがゆっくり出来ない場所だということはわかった。 けど自分はあのまりさとは違う、だっていつも自分の食事を用意するお兄さんがいるんだから。 お兄さんが助けてくれる、そうに違いない!! しばらくして、れいむは漸く一回死んだ。 しかしすぐに生き返る。今度は口も元に戻って。 それを確認した後、鬼はすぐに次の責めに移った。 今度は岩戸の中に閉じ込められたれいむ。 「ゆ!かわいいれいむをはやくだしてね!れいむにはおにいさんがいるんだからね!!」 騒ぐも、お兄さんが来るわけもない。第一、現世の人間が鬼に勝てるわけもないのだ。 その程度のことも知らないれいむは、意味もないのに騒ぎ続ける。 ここが何なのだろうと、れいむが思った瞬間。 「ゆ?」 四方八方から熱が襲ってきた。 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」 れいむは理解できなかったが、ここはゆっくり専用の焼却炉。 簡易灼熱地獄といってもいい。ゆっくりを閉じ込め、焼き尽くすためのものだ。 「だじでええええええええええええええ!!でいぶをだじでよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!! おにいざああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!」 なりふり構わず、今まで都合のいい召使と思っていたお兄さんにも助けを求める。 だがその声に答えるものはいない。 その後、れいむは散々と地獄を味わった。 寒いなか放置され、しかし死の一歩手前で回収され、また放置され、というループも味わった。 れみりゃの群れ(地獄用に教育された胴無しの霊たち)の中に放置され、じわじわとなぶられ、しかし簡単には死なせられなかった。 きめぇ丸の集団の前に固定され、あの不快な振動をずっと見続けることもあった。 そしてやっと1000回死んだ。 けど全然反省しなかったので、魂が綺麗になっていないと判断され、さらに1000回同じことを繰り返された。 やっと死ねたれいむは。しかし手違いで記憶が残ったまま転生させられた。 そして奇形ゆっくりとして生まれ、喋ることもできないまま苦しんで生きることとなった。 あとがき 書いた理由はあんなクズが反省もせず凍死で死んだなんて許せない!という下らない理由です 地獄でせいぜい苦しめ!! 後半尻すぼみですいません… 書いた人・JUMくん 美れいむの続きが思いつかんから書いた…正直スマンかった このSSに感想を付ける
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ある里の近くで、ゆっくり霊夢の一家が住んでいました。 一家は皆キチンとしており、人間の畑も荒らさずにゆっくりと暮らしていました。 「おかーさん、おそびにいええくるよ!!!」 「ゆっくりあそんできてね!! くらくなるまえにもどってきてね!!!」 「おねーしゃんいってらっちゃい!!!!」 「いってきます!! ゆっくりしてくるね!!!」 勢いよくお家から飛び出すゆっくり霊夢。 今日は魔理沙たちと遊ぶ約束を強いています。 こちらの魔理沙一家もキチンとしていて、他の魔理沙のように他人の家に上がりこむことはしません。 二人でくたくたになるまで遊んだ後、霊夢は暗くなる前に魔理沙とさよならして、お家に向かいました。 ……。 「ゆゆ!! おにーさん!! それなぁに?」 俺が近くの永遠亭から一本の竹を貰って帰る途中、一匹のゆっくり霊夢が飛び出してきた。 「これかい? これは七夕に使う竹だよ」 「ゆ? たなばた? それってゆっくりできるの?」 「あぁ、この笹に願い事を書いて吊るすと願いが叶うって言われてるんだ」 「ゆゆ!! おにーさん!! れいむもおねがいしたい!! れいむもおねがいしたい」 「ちょうどいいな、……よし一緒においで!!」 「ゆ♪」 ゆっくり霊夢と連れ立って家路を急ぐ、なんたって今日は七夕だからな。 「ほら、ここが俺の家だ」 「はいっていいの?」 「ああ。遠慮するなよ!」 「ゆ! ゆっくりおじゃまするね!!!」 まぁ、普通のゆっくりよりは礼儀正しいみたいだ。 「おじさんありがとうね!! れいむはゆっくりおねがいしたよ!!」 そうだった、こいつは何かお願いしたいことがあってここまで来たんだっけ。 「それじゃあ、今から飾りつけするから手伝ってくれるかい?」 「ゆゆ!! おてつだいするよ!! だかられいむもおねがいさせてね!!!」 「ああ。いいとも」 何て純粋なゆっくりなんだろうか。 これが並大抵のゆっくりだったら、早く飾り付けしてね!!、って叫ぶ所だと言うのに。 「それじゃあ、これを引っ掛けてくれるかな?」 渡したのは七夕飾り、器用に口にくわえ、俺に抱っこされて笹にかけていく。 「ゆゆ!! おにーさんかけおわったよ!!」 「よし、こっちもお願いね」 「うん♪」 暫く一人と一匹で仲良く飾り付けをしていった、一人でするより大分賑やかだ。 ……うん、なかなか良い出来だ。 「それじゃあ、短冊を書こうか」 「ゆ~? たんざくってなぁに?」 短冊が分からない霊夢に一枚の短冊を見せて説明する。 「これの事さ。ここにお願いを書いて竹に飾るんだよ。さて、文字は分からないだろうから代わりに書いてあげようか?」 筆を持ち直しゆっくりの方へ向き直る。 が、霊夢はなんだか不満そうだ。 「ゆゆ!!! おにーさん!! れいむもじぶんでかきたいよ!!」 「自分で書けるか?」 「うん!! おにーさんそれかしてちょーだい!!」 意気揚々と俺から筆を受け取ったゆっくり霊夢は口にくわえてブッ格好な丸を沢山書きだした。 「何だこの丸? まんじゅうか?」 「ちがうよーー!! れいむのかぞくだよ!! この大きいのがお母さんだよ!!」 別にどっちでも変わらん気がするが、見れば確かに目や口のようなものと髪の毛にリボンが書かれている。 「ふーん。で、これはどういうお願いなんだ?」 「ゆ? !! れーむとおかあさんと、おねーちゃんといもうとたちがずっとゆっくりできますようにっておねがいしたんだよ!!」 ほー家族ね。コイツラらしい。 「あっ! そうだ!! おにーさん!! たんざくもういちまいもらっていい?」 遠慮がちに聞いてくる、別にこんなもん何枚でもくれてやるが。 「良いけど、今度は何をお願いするんだ?」 「おともだちのまりさのかぞくもゆっくりできますようにってだよ!!」 くーー!! 泣かせるじゃねーか! 「家族や友達思いの良いゆっくりだな!! よし、後でおにーさんが食べ物を持って言ってやろう。両方のお家の場所は分かるか?」 「うん、ここから…………」 ほうほう、結構近くだな。 「よし! 分かった。それと、きちんとお願いが叶うようにおにーさんが文字でそのお願いを書いてやるよ」 「ゆゆ!! おにーさんありがとーー!! これでれいむたちはゆっくりできるね!!」 「そうだな、良い子にしてたらきっと叶うぞ」 「ゆゆ!! れーみたちもまりさたちもかってににんげんのおうちにははいらないよ!! はたけのおやさいだって、かってにたべないよ!!!」 どうやら、自分たちがそういう事をしてると思われたと思ったんだろうな。 それにしても、なかなか真面目なゆっくりだな。 「分かってるよ! ……っと、よしかけた。それじゃあ、飾りにいこうか」 「ゆゆ!!」 無邪気に笑う霊夢を抱えて再び庭へ。 霊夢に自分の短冊を下げさせた後、俺も自分の短冊を上の方へ下げた。 「ゆゆ!! おにーさんはどんなおねがいしたの?」 下げる前に、霊夢がそんな事を聞いてきたので短冊を見せてやったら喜んでた。 文字は読めないのにな。 「これでよし。全部終わりだ」 「ゆ! おじさんのおねがいもれーむのおねがいもちゃんとかなうといいね!!」 「そうだな。お前はこれからどうする? なんなら夕飯でも食っていくか?」 「んーん。おかーさんがしんぱいするといけないから、おうちにかえってゆっくりするよ!!!」 そうか。 それじゃあ俺も夕飯の準備に取り掛かろう。 「ゆ!! おにーさんどうしたの!!」 ゆっくり霊夢を抱きかかえる。 既に帰ろうと背を向けていた霊夢は少し驚いたようだ。 「んー? これから夕飯にしようと思ってな」 「? れーむはおうちにかえるよ? おにーさんのごはんのじゃまはしないからゆっくりたべてね!!」 「そぉい!!」 「ゆぶっちゃら!!!!」 真横に図太い荒縄を通して竹へ吊るす。 「ゆゆ!!! れーむのおながにぃ!! おにーざん!! はやぐどってぇーー!!!!」 このために、わざわざ永遠亭まで言って綺麗なウサギさんと一緒に丁度良い竹を探し回ったんだ。 あぁ、今度は怪我をして行ってみようかな……。 「ゆ!! いだいよ!!! おにーさん!! ゆっくりおろしてね!!! ゆっくりおろじてねーー!!!」 痛みに苦しみながら、こっちを見つめる霊夢。 残念だけど、俺はこれから夕食の準備をしないといけないんだ。 「それじゃあ、そこでゆっくりしていってね!!!」 「ゆっぐりーーー!!!!!!」 さてと、ビールビール!! ……。 「うっう~♪ あうあう♪」 暫くビール片手に家の中で待っていると、漸くゆっくりれみりゃがやって来た。 「う~? ぷっでぃ~んどごぉ~? ぷっでぃ~ん!!!」 もちろん唯のれみりゃじゃない、紅魔館にすんでいる最高級れみりゃだ。 「ゆ!! おにーさん!!! れみりゃだよ!! ゆっくりできないよ!!!」 そんなに大きな声で呼ばなくたって分かってるよ、コイツをおびき出すためにお前を吊るしてたんだから。 「うっう~た~べちゃうぞ~♪」 「ゆ!! ゆーーっぐりたすげでね!!! れーむはおいしくないよ!!!」 馬鹿かお前? 大馬鹿な紅魔館れみりゃにそんなこと分かるはずないだろ? 「う~♪ がぶっ♪ !!!……うー!! ぷっでぃ~んじゃないー!!!」 やっぱコイツ馬鹿だ。 「うーーー!! ぽいっ、するのぽい!!!」 勢いに任せて、霊夢をズタズタに千切っていくれみりゃ。 そろそろ頃合か? 「おい肉まん! こっちにぷっでぃ~んがあるぞ!!」 「う!! ぷっでぃ~んだべどぅ~♪」 「そうか、食べるか。ぷっでぃーんはこっちだよ!!」 「うーー!! ぷっでぃーんじゃないの!! ぷっでぃ~んなの!!」 テコテコと座敷に上がってくるれみりゃ。 ニコニコしながら俺の前に近づいて両手を差し出してきた。 「う~♪ はやぐぷっでぃ~んくれないと、さぐやにいいつげるどぉ~♪」 はいはい、ぷっでぃ~んね。 「こぁ!!」 「うー? !!! いだい!! いだいどぉーーーーー!!!!!」 そりゃ、柱に磔にされたら痛いわな。 「うーーー!!! ざぁぐやーー!!! ぷっでぃーんはどごーー!!!!」 ……、おい! 「ぷっでぃーんじゃなくて、ぷっでぃ~んだろ?」 まずは、この羽からいってみよう。 「!!! いだいどぉーー!!!! う゛あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーー!!!!!!」 うん、これはビールに合うな! 「そればれみりゃのーー!!! れみりゃはだべものじゃないどぉーーー!!!!!」 そういえば黒ビールも有ったな、今度はそれで食べてみるか。 「うあーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!」 ……。 ふー、食った食った。 そういえば、あの霊夢はまだ生きてるのかな? 「おーい霊夢! 生きてるか?」 「ゆー。 !! おにーさん!! れいむはゆっくりできるよ!! れみりゃをおいはらってくれてありがとうね!!!」 おお! 生きてた、すげーな!! 「でもこの縄を早く外してね!! そうしたら、こんなことしたのをゆるしてあげるよ!!!」 へいへい。 「ほら、外してやるよ。別に悪気があった訳じゃないんだ。ただ自分を吊るすと願いが叶い易くなるんだよ」 霊夢の縄を抜いて地面に降ろしてやる。 縄の抜けた体を満足そうに見た後、目を輝かせて俺に尋ねてきた。 「ゆゆ!! ほんとう!! だったられーむたちのかぞくとまりさのかぞくは、ぜったいにゆっくりできるね!!!」 「U☆SO☆DA☆YO☆ そぉい!!!」 「ふんじゃられったりーーー!!!!!!」 死なない程度に踏みつけて籠に入れておく、明日の朝には元気になってるだろう。 「じゃあな。明日は家族仲良く加工場に行こうな。願い通り、死ぬまでゆっくりできるぞ!!」 「!! かごうじょーーはやだーーー!! ゆっぐりできないよーーー!!!!」 ……。 「れいむ、きのかえってこなかったね」 「きっとまりさといっしょにゆっくりしてたんだよ!!」 「やぁ、君達が霊夢の家族かな?」 「!! おじさん!! れーむをしってるの?」 「れーむはどこにいるの!!」 「うん、霊夢は君の家族と魔理沙の家族がゆっくりできるようにってお祈りしてたんだよ。俺は、それに感動して君らもゆっくりさせてあげようと思ってね。魔理沙の家族は、今一緒にいるから君達もおにーさんのお家へおいでよ!!」 「れーむもおにーさんのおうちにおじゃましようよ!!!」 「!! うん、みんなでゆっくりできるね!! おにーさん!! どうもありがとーー!!」 「いいよいいよ! 俺も願いが叶って嬉しいから……」 翌日、親子共々籠に入れて、願いどおり加工場でゆっくりしてもらうことにした。 専用の安全な檻に入れられた両方の一家が、嬉しそうに涙を流して喜んでいたのが印象的だった。 俺の願い? 高級なゆっくりれみりゃを食べたい事と、纏まった金が欲しい事さ。 ……。 昨夜、紅魔館。 「れみりゃさまーー!! 食後のプディングをお持ちしましたよ!! ……またお出かけかしら?」 「あ、咲夜さん。れみりゃさんなら、さっきお散歩に行きましたよ♪」 「そう。 ……このプリン食べる?」 「良いんですか? 頂きます♪」 「涎垂らしながら見つめてたでしょ。それより、貴方も短冊に何か書いたの?」 「おいしーです♪ ……あっ、はい! 嫌いな食べ物を見なくて済みますようにって書きました♪」
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ふつらじマスコットキャラを作ろう! ~発表ページ~ ふつらじマスコットキャラを作ろう!の発表ページです。 たくさんのご応募ありがとうございました~っ!! ※五十音順 ※本企画は投票で1キャラに決める企画ではなく投稿を紹介する企画になりました。 【 キャラクター名 】DJ ダークメタモルフォーゼドラゴン 【 キャラクターについて一言(アピール) 】 さいきょうなので、だれもかてません 【 キャラクター名 】:徳川オセロット 【 キャラクターについて一言(アピール) 】: カッパの姿というのは、人それぞれのイメージで描かれていると思います。ふつらじDJの中でも聴いたことがない人は、放送中のレスやテンプレなどを見て自分の中でイメージをしていることもあると思います。そこから真の姿を見るために放送を聴くリスナー、真の姿を見つけるためにカッパを探す人々。この事が似ていると思いカッパをモデルにしました(もちろん、カッパは私の中のイメージですが)。ちなみに、胴体はキュウリに思われがちですが、バトンなのでお間違いなく。 また私は絵が下手ですが、「絵がダメな人でもふつらじマスコットに勇気を出して応募した=トークが下手だけど勇気を出してふつらじで放送を始めてみよう」という新人DJさんへのきっかけになっていただければ、これほど嬉しいことはございません。(制作者:ふつらじ界の若松勉) 【 キャラクター名 】バトン徒郎 【 キャラクターについて一言(アピール) 】 飽きっぽい性格で、ディアゴスティー二―の週刊シリーズの創刊号だけ色々持っている。最近、レクター博士をかっこいいと思ってしまう厨二な自分にとまどっている。ウィスコンシン州で、電気屋を営んでいる親戚にコンプレックスを抱いている。FMラジオ局に務めるのが夢。体は赤いが、スパイダーマンよりヴェノムの方がかっこいいと強調したがる。ハイスクール時代に無二の親友と女友達を取りあったことが、彼の心にちょっとした傷を残した。 【 キャラクター名 】:ふつらじ君 【 キャラクターについて一言(アピール) 】: 潜在能力ははんぱない。 , -ァ'´ ̄二ニ=-=ニ二 ̄`ヾヽ { { / BL `ヽ } } V∨ ,┐ ,┐ ムヘ/ / り り 、 ヽ ,イ ,イ / ̄`ヽ / ̄`ー-' } li // { `ー'´ __ -‐-∨'´ ̄` ー-イ !} .{ { ト ニ二_ --‐大´ ̄` ‐ブ !}{ { ヽ、___,/  ̄ ̄´ リ よくぞ放送してくれた ヽヽ ||| /′ 褒美としてふつらじで放送する権利をやろう \ .||| / \ 湯切り口 / ☆ /ヽ、--ー、__,-‐´ \─/ / ヽ▼●▼ \ ||ー、. / ヽ、 \ i |。| |/ ヽ (ニ、`ヽ. .l ヽ l |。| | r-、y `ニ ノ \ l | |ー─ |  ̄ l `~ヽ_ノ____ / ̄ ̄ ̄ ̄ヽ-'ヽ--' / ふつらじ /| .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| ______ / ̄ふつらじ /|  ̄|__」/_ ふつらじ /| ̄|__,」___ /| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ふつらじ  ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ふつらじ /| / .| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/l ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/| / | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 百合大好き ヽニ=^ヽ ヘ二ニッ .l゛゛! ,,,,,,, ( (´ ,,,....,, ┌、 ` .| | |,,||,,|  ̄Ζユ ,, ,、ヽ`、ェ;、 ヽニ''ニ-ー、ヽ .| l゛,,-ニ,,!-、 .| |  ̄_Ζ_」 { ` r-J }l,_l _,,ノ ノ ,! ゛/゛ `゛l ゛l .| | ,l''ッ . /┌―┐ ´ `'ー''´ -=' - ' ´ ゛‐'` _ノ ," | ゛l、 ,,/丿 |_____」 'lニ二-'" ゛-二ニ-'′ 【 キャラクター名 】ふつらじ戦士ワクテカマソ 【 キャラクターについて一言(アピール) 】: 次DJにワクテカしながら踊ったり、落ち込んだらあれを歌ったりします。 今日もまったり進行なふつらじの平和を守ったり守らなかったり。 初心者さんでもラジオに挑戦だ! ♪ ∧,_∧ だから、次のDJにもwktk ((( ´・ω・`) っつんてんだろー!! __ 〃`ヽ〈_ . . γ´⌒´--ヾvーヽ⌒ヽ- ,, 落ち込んだらあれを歌おうぜ! /⌒ ィ ./\ ); `ヽ- ,, / ノ^ 、_| 普 | ._人 | . "- ,, ! ,,,ノ爻\_. \/_ノ_ ))) \, | _ \ヘ、,, _(_と____\_/ ヽ,, |ヽ_/ \)ゝ、__,+、__rノ ̄ \ | ヽ、____つ_)─┬〈 "-., | /. | リ |, | ゝ | (( /"" | レ.| | ミ | レ | |.| リ "- ,, | / ノ.|__| | "- ,, .| | ,, ソ ヽ ) ,,,-ー" | .,ゝ ) イ ヽ ノ ,,,-ー" .| y `レl 〈´ リ ,,,-ー" | / ノ | | / """" l ̄ ̄/ l ̄ ̄| ,,,- 〉 〈 `ー-ー-| |-ー" / | (_ \ (__ノ \___) 【 キャラクター名 】ふらすきー500 【 キャラクターについて一言(アピール) 】 ふつうのねこ。なぞのじんぶつミスターXもいるよ! 500はわんこいんってよむんだって! ぱくりじゃないよ! ( X ) ,.ヘ__ヘ し─J (^ω^U) わんわんお! u,__っ) 【 キャラクター名 】もっちん 【 キャラクターについて一言(アピール) 】 すっごいのびるよ! ._,,(~),,_ / ・ω・ヽ {i i i i i i i i i} 【 キャラクター名 】ひぐま 【 キャラクターについて一言(アピール) 】 聴いて、レスして、放送しよう! みんなダイスキふつらじを、 一匹のわんこで表現してみました。 下記投票結果により名前が決定しました!! ひぐま 35 (43%) ふつらべろす 23 (28%) スラッシャー板尾 6 (7%) 犬書きたかっただけだ朗 6 (7%) トライくん 3 (4%) 名犬フツラッジー 3 (4%) きょうのわんこ 2 (2%) 庶犬三(しょけんさん) 2 (2%) ふさとりお 1 (1%) パトラッシュ^^ 1 (1%) 投票総数 82 ※3/31以降の投票は無効になっています。 ⊂ミ⊃^ω^ )⊃ アウアウ!! な番外編 【 キャラクター名 】ふつわん 【 キャラクターについて一言(アピール) 】 犬です。中に人はいます。 【 キャラクター名 】:ハルちゃん 【 キャラクターについて一言(アピール) 】: かわいくかけました
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もう何度目になるか分からない殴打を受け、まりさは畑の柵に叩きつけられた。 べちぃ、という軟体がひしゃげる音を立てて、慣性を失ったまりさの体はずるずると力無く柵から滑り落ちる。 顔にあたる部分を下にし、人間で言うとうつ伏せのような状態で痙攣するまりさを、お兄さんは無造作に掴み上げる。 無論、鷲づかみなどという優しい掴み方では無い。 土で汚れたまりさの髪を、ぶちぶちと引き千切る勢いで引き上げた。 「いっ、いぢゃいー!! やめでねえ! なんでごんなごどずるのおーっ!!」 もはや青くない箇所の方が少ない程に腫れ上がった顔面で、目に涙を浮かべてまりさは叫ぶ。 しかしこの光景を見たら誰もが察するだろう。 滅茶苦茶に踏み荒らされた畝(うね)。汚らしく喰い散らかされた畑の作物。 理由なぞ誰が見ても明白である。 「テメエが俺の育てた野菜を勝手に食うからだろうが。馬鹿を通り越して屑か? 屑饅頭か? 人間様の畑を荒らしたらどうなるか、その体に教え込んでやるから感謝しやがれ。 テメエらゆっくりの腐った脳味噌は、言葉で言っても三歩跳ねたら忘れるド低脳だからな」 自分の視線よりやや高くまりさを持ち上げたお兄さんは、下から睨め付けるようにまりさを覗き込んだ。 まりさは恐怖に身を震わせ、滂沱と涙を流し始める。 嫌だ。いたいのは嫌だ。このお兄さんはものすごくゆっくりできないことをまりさにするつもりだ。 どうして? どうして? どうして? わからない。 おやさいを勝手にたべたから? それがなんでいけない事なの? 吊り下げられたまりさは、畑をあらすゆっくりの十割がのたまう金科玉条を、多分に漏れず吐き出した。 「おやざいざんはがっでにばえでぐるものでじょう! おやざいざんのばえでぐるばじょををびどりじめずるおにいざんのぼうがいげないんだよ!」 そう、この理論はまりさの中で絶対の正義として君臨していた。 野菜とは勝手に地面から生えてくるもの。ならばそれを誰が食べようと自由なはず。 自分は悪くない。正しい自分が不当に虐げられるのは間違っている。 こういった考えがあるからこそ、まりさは絶対の強者であるお兄さんに論を反した。 「ぐすっ……いぢゃいー……いぢゃいようー……ゆぶぅ…… いげないおにいざんは、ひっく、まりざをばやぐばなじでね! ごのままじゃまりざがゆっぐりでぎないよお!」 まりさは、このお兄さんが己の過ちを認め、解放してくれるものと、そう信じて疑わなかった。 なぜなら、悪いのはお兄さんで、正しいのは自分なのだから。過ちは正されるべきものなのだから。 お兄さんが、口を開いた。 「なるほどな。”おやさいはかってにはえてくる”ってのがお前らのくだらねぇ錦の御旗って訳か。 いいぜ、ならば親切な俺が教えてやるよ屑。 お前らにも分かる言い方でな。 『ここはお兄さんのゆっくりプレイスだよ! かってにはいってくるばかなまりさはゆっくりでていってね!』」 「ゆっ!?」 想像とは全く違うお兄さんの言葉に、まりさは腫れで半分塞がりかけている目を見開いた。 「『まりさがはいってきたらお兄さんはゆっくりできないよ! だからまりさはとっととでていってね!』」 「ゆ、ゆ……」 畳み掛けるように言葉を重ねていくお兄さん。 その言葉を、まりさがゆっくりと理解していく。 分からない、は通用しない。ゆっくりにも通じるように、お兄さんは言葉を選んでいる。 「『お兄さんのゆっくりプレイスにあるおやさいさんは、お兄さんのものだよ! かってにたべるまりさはゆっくりしね!』」 「ゆう゛うううぅぅぅ……!」 そして、理解と同時にまりさの中に湧き上がってくるものは、絶望だった。 真っ暗な、一片の光明すら見えない絶望の深淵に、まりさは叩き落された。 思い知らされてしまったのだ。 「ってなモンか。テメエ如きに拳じゃなくて言葉を使ってやるなんて、なんて優しい人間なんだろうな俺は。 感激しろよ? 俺以外の人間なら、こんな風にテメエらの悪を教え込んでやったりせず、問答無用でぶちのめすだけなんだからな」 「ぢ、ぢがうよっ! まりざはわるぐないっ!! おやざいざんは、がっでに……!」 がらがらと足元が崩れ落ちていくような感覚を覚えつつも、まりさは必死で言い募る。 なぜなら、ソレしか無いからだ。 ソレが間違いだと、過っていたのは自分の方なのだと、認めてしまったのなら。 まりさの救いは、もう、どこにも無いのだから。 「ああ、んじゃソレでいいよ。勝手に生えるって事でも。 だけど此処は俺のゆっくりプレイスだ。ちゃんと柵で囲ってんだから、お前にもそれは理解できるな? 俺のゆっくりプレイスなんだから、そこに何が生えてこようが生えてこなかろうが俺のモンだ。 お前が食べていい道理はどこにも無い」 「ぐ、ぎ、い゛……! で、でもおやざいざんのばじょを、びどりじめずるのはいげない……」 「テメエは苦労して見つけた自分のゆっくりプレイスを、他のヤツが来たらハイどうぞって明け渡すのか?」 「ゆ……ゆ、ぐぅうううぅう゛う゛!!! ま、まりざ、まりざは……」 「俺は、お野菜さんが勝手に、沢山生えてくる場所を見つけて、そこを俺のゆっくりプレイスにしたんだ。 これのどこが悪いことなんだ? え? テメエだって、自分のゆっくりプレイスで他のゆっくりがごはんをむーしゃ、むーしゃしてたら追い出すだろう? それとどう違うってんだ? なあ、おい?」 まりさには何一つ抵抗できない。 お兄さんの言葉の正しさを言い崩す事ができない。 つまりそれは、悪いのはまりさだということ。間違っているのはまりさだということ。罰せられるべきはまりさだということの証明。 恐ろしい勢いで崩れていくまりさの正義。 木の葉を吹き散らす暴風のようなお兄さんの言葉の中に、しかしまりさは一筋の隙を見つけた。 お兄さんの言葉に言い返す事ができる。 ただその一心で、まりさは唾を飛ばしながら、正に死に物狂いの形相で叫んだ。 「まりざはっ! まりざはまりざいがいのゆっぐりがぎでもっ!! ぢゃんどいっじょにゆっぐりずるもんんんんんん!!! おにいざんはやっばりまぢがっでだああああああ!! まりざ、わるぐながっだよおおおおおおお!!!!!」 「ああ、そう。来たのが『ゆっくり』なら、だろ? 人間が来たらどうするよ」 「 ゆ ぅ 」 その瞬間、まりさの中の何かが折れた。 「俺だってここに俺以外の人間が来ても文句は言わんし殴りもしねえよ。ただし、ゆっくりが来たなら…… は、もう身をもって知ってるよな。 そしてテメエは誰が何と言おうとゆっくりだ。 さあ、理解したな? ならばテメエの生まれを呪って俺に殴られろ」 お兄さんの言葉は既にまりさには届いていなかった。 迫り来るお兄さんの拳をぼんやりと見据えるまりさの瞳から、全てを諦観した涙が一筋、流れ落ちる。 いたいのも、くるしいのも、がまんしなくてはならない。 だって、わるいのは、まりさなんだから。 顔面をひしゃげさせながら、再びまりさは畑を囲う柵へと叩きつけられた。 このSSに感想を付ける
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登録タグ グロ ジョーク・ネタ ゾンビ ニコニコ動画 フォビック ホラー 危険度3 映画 殺人 言葉の核兵器 「ホラー映画 殺人特集 わんぱく大特集!」というニコニコ動画に投稿されている動画がヒットする。 タイトルの通り様々なホラー映画の殺人シーンがまとめられているためグロ注意。 + 動画に使用されている映画 悪魔のいけにえ 悪魔のシスター インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア エクソシスト エルム街の悪夢 エルム街の悪夢3/惨劇の館 エルム街の悪夢 ザ・リアルナイトメア 狼男アメリカン オペラ座 血の喝采 オーメン キャリー キャンディマン クリープショー サスペリア ザ・セル ザ・リング シックス・センス シャイニング 死霊のはらわた スリーピー・ホロウ ゾンビ チャイルド・プレイ ドラキュラ ナイト・オブ・ザ・リビングデッド バイオハザード ハロウィン ファイナル・デスティネーション ファンタズム ブレインデッド フレディVSジェイソン ヘル・レイザー 遊星からの物体X ロストボーイ IT 13ゴースト 28日後… 分類:グロ、ホラー、フォビック、ジョーク・ネタ 危険度:3 コメント 記事作成ありがとうございます。動画に使用されている映画のタイトルをまとめておきましたが抜けているものがありましたら追記修正お願いします。 -- サイコパス (2019-09-07 13 33 44) 有名なタイトルが揃い踏みですね……。 -- 僕の葵(おひさしぶりです) (2019-09-09 17 41 51) この動画を投稿した人も凄いけど、映画のタイトルをまとめた人も凄いよwww -- れいやん (2019-09-10 00 16 40) この動画兄がみてたわww -- 名無しさん (2020-02-14 22 37 57) フレディとジェイソンの扱い・・・。 -- kzk (2020-08-07 00 53 15) これはわんぱくとは言わない。虐殺大特集じゃね? -- 名無し (2020-08-07 06 02 59) (無関係なコメントを削除) わー凄いですねー -- 弥生さん (2020-10-17 00 14 29) わんぱくというより、捥破苦だな -- カナエ (2020-10-17 00 20 35) (個人を中傷するコメントを削除しました。) わんぱくとは? -- ショボーン (2020-11-09 15 49 29) 言葉の核兵器でもおかしくない -- 名無し (2020-11-09 17 16 37) フェノミナが無かった…ペットセメタリーも無かった -- 花林 (2021-01-11 22 10 02) グロいグロいグロい。真夜中に見てしまった -- 未だ工事 (2021-04-11 01 00 16) 取り敢えずダリオ・アルジェントが好きなことはわかった -- 名無しさん (2021-04-14 01 29 28) 全然わんぱくじゃねー -- 名無しキング (2021-05-28 19 04 50) 最後にちょっとしたビックリ要素があるので注意。 -- ゲーム太郎 (2022-01-17 17 57 39) わ ん ぱ く と -- 猿 (2022-03-13 21 01 41) ↑ミスった わ ん ぱ く と は -- 猿 (2022-03-13 21 02 06) (このコメントは削除されました) バイオはほぼ、バトルアクションでしょ?Ⅴ迄しか見てないけど💧 -- アユラ (2022-12-14 15 19 17) 4だろ -- 名無しさん (2023-01-10 21 02 06) 何がわんぱくだよ! -- 名無しさん (2023-01-10 21 09 47) 名前 コメント
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メニュー こんにちはww ぇっと・・・名前は ぃっぱいぁりますww(は 時雨・癒恵・莢・桜癒・氷稀・黎彗・玖遼・碧 ほかにも色々(ぇ じゃぁ HPの方でよろしくお願いしますw
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道を歩いていたら茂みから体高30cmほどの変なものが飛び出してきた。 「「ゆっくりしていってね!」」 姿を現したのはゆっくりと呼ばれている下膨れの顔饅頭が2匹。 一方は赤いリボンを頭にのっけた黒髪で、もう一方は黒いとんがり帽子と長い金髪が特徴的なゆっくりだった。 どちらも見ているだけで妙にイライラさせられる笑みを浮かべている。 「「ゆっくりしていってね!」」 聞くところによると、こいつらの仲間はこの言葉を聞くと同じように「ゆっくりしていってね!」と返すらしい。 突然の状況に呆然として、その返事をしなかった俺の態度を無視しているものと勘違いした2匹は再びその言葉を口にする。 今度はさっきのような純然たる笑顔ではなく、少し目元がつりあがっていてどこか怒っているようにも見える表情で。 ぴょんぴょんと意味も無く跳躍を繰り返しながら、何度も「ゆっくりしてい」ってね!」を連呼している。 「ゆっくり・・・ゆぎゅ!?」 あまりに鬱陶しいので思わずより近くにいた赤いリボンを付けた方を軽く蹴り飛ばしてしまった。 蹴られたゆっくりは4mほど吹っ飛ばされ、4mほどバウンドし、更に4mほど転がって計12mほど向こうまで飛んでいく。 思った以上に軽く、弾力があり、転がりやすいその体ならではの飛距離だろう。これは面白い。 「ゆううう!ゆっぐぢーーー!ゆっぐぢでぎないよおおおお!」 「ゆーっ!まりさのれいむになにするのー!?」 なるほど、黒髪のほうはれいむで、金髪のほうはまりさと言うらしい。 れいむは蹴られた痛みのせいか身動き一つとれずに泣きじゃくっている。 一方のまりさは俺の前に立ちはだかると空気を思いっきり吸い込んでぷくぅっと頬を膨らませた。 そうやって威嚇しているつもりらしいが人間相手には何の意味も無い。 まりさの前にしゃがみこむと右手で頬に平手打ちを食らわせ、即座に反対側の頬にも平手打ちを食らわす。 「ゆうううううう、ゆぎぃ!・・・ゆぎゅ!・・・ゆぎゃ!・・・ゆげぇ!」 俺が手を振るたびにまりさの膨らんだ頬に挟まれた口から呻き声と空気が漏れ出していく。 右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!右!左! 右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!右!左! 右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!右!左! 何度も何度も平手打ちを繰り返し、掌が痛くなってきたところで手を止めた。 「ゆ、ゆ・・・ゆびぃ・・・」 「や、やめてえええええ!でいぶのまりさをいぢめないでえええええええ!」 頬は腫れ上がり、顔中青だか赤だかわからない色に染まり、白目をむいて泡を吹くまりさは一目でわかるほどに満身創痍。 やりすぎたか、と少し後悔していると今度はようやく痛みから立ち直ったれいむがまりさを守るべく声を上げてこちらへやってくる。 ぽよん、ぽよん・・・と1m進むのに5秒はかかる信じられないほどの鈍足で吹っ飛ばされたわずか12mの距離を1分かけて戻ってきた。 そうして、ようやくまりさの前に立ちはだかったれいむは荒い呼吸を整える暇もなく俺に体当たりを仕掛けてきた。 「ゆーっ!ゆんっ!ゆゆーっ!」 顔を真っ赤にして自分の大事な仲間を傷つけた俺に何度も何度もぶつかって来る。 弾かれても弾かれても起き上がってはキッと俺を睨みつけて体当たりを繰り返すその姿は実に果敢だ。 しかし悲しいかな俺に全く効いていない。 それでもれいむはぶつかっては弾かれ、起き上がってはまたぶつかるを繰り返し続ける。 その目にはうっすらと涙がにじんでいて痛みを必死に堪えていることが伺える。 なんだか気の毒になってきた俺は何度目かの体当たりを仕掛けてきた際につま先で引っ掛けるように蹴り上げてやった。 「ゆゆっ!た、たかいよーっ!?」 突然の浮遊感に驚いたれいむは下を見た瞬間に、自分が空高く舞っていることを理解した。 その高度約4m。同時にその高さから落下すれば相当痛いこと理解し、恐怖のあまりに悲鳴を上げる。 「ゆびぇえええええええええええええ!!?」 そうして最高到達点に達したれいむは、徐々に地面めがけて落下していく。 やがてやってくる痛みに備えて目をきつく閉じ、身を小さくしている彼女の体を小刻みに震えている。 「ゆううううう・・・ゆぅ?」 しかしいつまで経っても痛みはやってこなかった。 そのことに疑問を感じたれいむが恐る恐る目を開けると、そこには俺の顔。 流石にこれは死ぬかもしれないと思った俺は落下する前こいつを受け止めたのだ。 ようやくその事を理解したれいむが満面の笑みを浮かべた瞬間、思わず彼女を放り投げた。 「ゆうううううううううううううううううううううううううううう!!?」 ただし、あくまで低空で、バウンドと転がった分によって移動距離を稼ぐようなそんな投げ方。 れいむは俺の狙い通り、あまり舗装されていない地面をごろごろと転がっていった。 「ゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・」 「れいむうううううううううううううう!?」 遥か彼方、と言っても50mほどなのだが、まで転がっていったれいむの名を叫ぶのは頬の痛みから立ち直ったまりさ。 散々一方的に酷い目に合わされ、どんな抵抗も無意味だと理解したまりさは攻撃を仕掛けてくることも威嚇することもしない。 ただ、目から大粒の涙をぼろぼろと零し、きゅっと結んだ口からは嗚咽が漏れている。 「ゆっく・・・まりさたちなにもぢでないよ・・・もうやべでよ、ゆっくぢさせでよぉ・・・」 その声がどんどん涙声になってゆき、やがて泣き声になる。 体裁も見栄も何もかもかなぐり捨てて、まりさはただひたすら大声で泣きじゃくる。 そうすることで「お願いだからゆっくりさせて」と必死に訴え続けていた。 「ゆわあああああああん!ゆうううううううううん!ゆっぐ・・・ゆぅ・・・」 それだけしか出来ない彼女のその姿のなんと弱々しいこと。 何の意味も無く自分達を痛めつけた悪党相手にただ泣きじゃくって許しを請うとしか出来ない。 哀れんでもらって、それから見逃してもらう・・・それだけが唯一の生き残る道なのだ。 「ゆえええええええええええええん!ゆああああああああああん!ゆぎぃ・・・ゆぐぅ・・・」 正直、その泣き声が鬱陶しくなってきた俺は大きく開いた口に足を突っ込むと舌と下あごを力任せに踏みつける。 必死の命乞いを無視されたまりさは恐怖と絶望と苦痛と不快感で白目を剥き、ほぼ塞がれた口で必死に何かを喋っている。 それが恐らく相も変わらずの命乞いであることは容易に想像がつくが、それに従うくらいなら最初から何もしない。 まりさの懇願を完全に無視して口内をひとしきり蹂躙しつくしたところで、俺はまりさをれいむめがけて蹴り飛ばし、2匹を解放してやった。 「まりさああああああ・・・!」 「れ、れいむううううう・・・!」 涙を流しながら頬をすり寄せ合って、互いの無事を喜ぶ2匹。 しかし、俺がゆっくりと2匹のほうに歩いてくることに気づくと、必死の形相で茂みの奥へと逃げていった。 「もうやだ!おうちかえる!」 「ゆ、ゆっくいかえるよ!」 もうこれ以上虐めるつもりは無かったのだが、その言葉を聞いた瞬間に食指が動いてしまった。 あいつらの家とはどんなものなのだろうか?他にも仲間がいるのだろうか? そんな好奇心に駆り立てられて、非常に緩慢な動きで近くの森へと向かうれいむとまりさのあとを追いかけることにした。 「ゆっくりかえったよ!」 「「「「おきゃーしゃん、ゆっくりちちぇっちぇね!」」」」 「「ゆっくりしていってね!」」 結論から言えば、この家族は群れなどに属していないようだった。 その代わり、愛らしい子どもが4匹もいるようだ。内訳はれいむ種もまりさ種も2匹ずつ。 れいむ達の巣は彼女達の体格同様に小さくて、人間の俺では中に入れそうに無い。 お菓子の一つもあれば簡単におびき出すことが出来そうだが、今は何も持ち合わせていないので諦めることにした。 「しかし・・・ゆっくり虐めか・・・」 新しい楽しみを見つけた俺は足取り軽くスキップをしながら来た道を引き返した。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ シンプルさを重視したので子ども達への虐待はなし。 ストレスで寿命がマッハだぜ、と言う方は脳内でどうぞ。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
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とある施設の一室でそのゆっくりは目を覚ました。 周囲を見渡すと自分と同じ形のゆっくりと黒い三角帽子をかぶったゆっくりが複数いる。 ほとんどのゆっくり達はまだ眠っているが数匹のゆっくりは目を覚ましていた。 部屋の中心には黒ずんで朽ちたものがあったが何かはわからなかった。 「ゆっくりしていってね!」 一匹のゆっくりが大きな声で叫んだ。それがまるで合図であるかのように寝ていたゆっくり達が目を覚ます。 「ゆっくり!」 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ、ゆ・・・」 次々とゆっくり達は目を覚ましていく。数分のうちに部屋にいるゆっくり達はすべて目を覚ました。 ゆっくり達はここが何処だかわからずキョロキョロと周りを見回している。 その時部屋の隅にある扉が開き一人の年配の男が入ってきた。 ゆっくり達が男に話しかける。 「ゆっ!おじさんだれ?」 「ここはどこなの?」 ゆっくりが達が尋ねると男が説明を始めた。 「こんにちは。ここはゆっくり繁殖場だよ」 「繁殖場?」 「最近天然のゆっくりが乱獲されて数が激減していてね、ここは数が減ったゆっくりを繁殖させて野生に返す施 設なんだよ。君たちのうち赤いリボンをしているのがゆっくり霊夢、黒い三角帽子をしているのがゆっくり魔理 沙と言うんだよ。そして君達はたった今生まれたばかりなんだ。だからここがどこだかわからなかったんだよ。 でも安心してゆっくりすればいいよ。」 まだ何の知識も持っていないゆっくり達は素直に男の言うことを信じ飛び跳ねて喜んでいる。 「そうそう、生まれたばかりでお腹が空いているだろう?食べ物を持ってきたよ。」 男は持ってきた和菓子や洋菓子をゆっくり達の前に置いた。 「おいしい!」 「うっめ!」 「メッチャうっめ!」 ゆっくり達は満足そうに与えられた食べ物をたいらげた。 男は部屋から出て行く際に、 「外は危険だからこの部屋から出てはいけないよ。外から危険なものが入ってこないようにこのドアには鍵をかけ ておくよ。」 ゆっくり達は男の言うことを素直に聞き入れゆっくりしている。そしてお腹がいっぱいになったせいか眠りにつ いた。 次の日、また男が部屋に入ってきた。ゆっくり達は歓迎する、 「おじさん、ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり遊んでいってね!」 ゆっくり達は無邪気に飛び跳ねている。すると男は、 「今日はこの部屋にいる君達の半分を別の部屋へ移動させるよ。これだけの数がいると狭くて住み辛いだろうから ね。」 ゆっくり達は仲間が少なくなるのはいやではあったが、男の言うとおり部屋が狭いと言うことと、信用している おじさんが言うことなので素直に従った。 5分後、部屋にいたゆっくり達の半分は男の入ってきた扉から出て行った。 残ったゆっくり達は寂しそうだったが、部屋が広くなったのですぐに部屋を飛び回り喜んだ。 その後ゆっくり達は毎日やさしいおじさんに食べ物をもらいゆっくりとすごした。 -2週間後- ゆっくり種というのは成長が早いらしく2週間で生まれた時の3倍もの大きさになっていた。以前に比べると広 かった部屋も全員が自由に飛びまわれなくなってしまっていた。 いつものように男が入ってきた、 「おじさん、ゆっくりしていってね!」 まだご飯の時間ではなかったのでゆっくり達は不思議そうにしている。すると男は、 「そろそろ外の世界に慣れさせる頃だね、明日から一匹ずつこの部屋から出てもらうからね。」 「ゆ!!!」 ゆっくり達はびっくりした。2週間優しく世話され満足な生活をしていたため生まれた日に説明されたことをす っかり忘れていた。 「数が減っているゆっくり達の数を増やすために必要なことなんだ。わかってくれるね?」 ゆっくり達は不安そうな顔をしている。 「大丈夫だよ、すぐには野生には返さないから。ゆっくり慣れてもらうつもりだから安心していいよ」 おじさんの優しそうな笑顔を見てゆっくり達はいつもの陽気な顔に戻っていった。 「それじゃ明日から一匹ずつ出てもらうからね。緊張せずにゆっくりしてればいいよ」 そう言って男は出て行った。 そして次の日から一匹ずつゆっくりが外の世界へ旅立っていった。 -数十日後- 部屋にはゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙の2匹だけになっていた。部屋から出て行ったゆっくり達がこの部屋に 戻ってくることはなかった。2匹は早くみんなのもとへ行きたかった。もうすぐおじさんがやってくる頃である。 扉が開く、 「やぁ、2匹で寂しい思いをさせて御免ね。今日はゆっくり霊夢の番だよ。抱えて部屋からでるから静かにしてい ておくれよ。」 「おじさん、ゆっくりしようね!」 男はゆっくり霊夢を抱え部屋から出て行こうとする。ゆっくり魔理沙は、 「もっとゆっくりしていって!」 と叫ぶが男はそれが聞こえなかったかのように部屋を出て行った。 部屋から出てしばらく歩くと目の前にゆっくり魔理沙を抱えた金髪の女性が立っていた。 「今日もゆっくりしようね!!!」 ゆっくり霊夢は無邪気そうにしている。 その時! 「では始めます」 おじさんがそう言った瞬間ゆっくり霊夢は宙を舞っていた。 「ゆっ、ゆっくり!?」 ゆっくり霊夢は驚愕の表情で何が起こったかわからないままおじさんとの距離がどんどん遠ざかっていく。 その時なにやらやわらかいものにぶつかりぽよんとはねてコロコロと転がる。 ゆっくり霊夢は目の前で巨大なゆっくりがのっそりと動くのを見て、叫ぶように、 「ゆゆゆゆゆゆっくりしていってね!!!」 といって投げられた方向に向かって一目散に飛び跳ねていく。はじめて見るものだが本能が危険だと言っている ようだ。そして扉にたどり着くが開かない。 「早く扉を開けてね!!! 」 ゆっくり霊夢の後ろでは巨大なゆっくりが飛び上がって向かってくる。 「早くして!お願い!おじさん!たずげでぇぇぇぇぇぇ!」 ゆっくり霊夢は顔がくしゃくしゃになるほどに号泣し、おじさんに哀願している。 そんなゆっくり霊夢を尻目に巨大なゆっくりはその巨体に見合うだけの分厚い下のびろーんとのばしゆっくり霊夢 に巻きつける。 「ゆっくりした結果がこれだよ!!!」 号泣するゆっくり霊夢は悲しげな絶叫を残して巨大なゆっくりの中へ飲み込まれていった。ゆっくり霊夢は見た、 数日前まで自分と一緒の部屋で暮らしていたゆっくり達がそこにいた。ほとんど原型を残さないほどばらばらで 意識がないもの、大部分がくずれているがまだ意識はあるもの、少し皮がなくなり中身の餡子が見えているもの。 意識のあるものはみな号泣していた。そして巨大なゆっくりの口が開いたとき信頼していたおじさんが見えると、 みんな視線をおじさんに向け、 「おじさんだずげでぇぇぇ」 「もっとゆっくりぢたいよー」 「ここからでだいー」 と哀願する。 しかし男はゆっくり達のしっているおじさんではなかった。まったくゆっくり達には興味がなさそうに金髪 の女性と話をしている。 そして無慈悲にも巨大なゆっくりの口が閉じられ中は暗闇で満たされる。 ゆっくり達は、意識がなくなるまでの数日間この絶望的な状況でただひたすら号泣することしかできないのであっ た。 End 作成者:ロウ 後書き 最後まで読んでくださった方々、まずはお礼を申し上げます。 6月頭にある画像掲示板でゆっくりがいじめられている画像を見て。他にないものかと探し、この掲示板までたど り着きました。そして過去スレの“ゆっくり加工場”のtxtを読み衝撃を受けました。 そして誠に勝手ながら加工場の設定をお借りし、素人ながら文章を書かせていただきました。 加工場の文章を考えた方へ このたびあなた様の作成されたゆっくり加工場で巨大ゆっくりレティに食べられる霊夢の生涯を勝手に書かせてい ただきました。もしこのことにお怒りでしたら、この場をかりてお詫び申し上げます。 みなさんが希望するのならば、ゆっくり達が生まれた次の日に部屋から連れて行かれたゆっくり達がどうなったか を書きたいと思います。 あと、ゆっくり達が生まれたときは小さくて2週間で大きくなるというのは物語の都合上私が勝手に考えた設定で すのであしからず。 ゆっくり加工場系15 ゆっくり魔理沙の生涯『加工編』